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【cisco関連】iosの無いスイッチにiosを入れる方法 windows版

こんにちは!
昨日から気温がいきなり上がって暑い日が続いてますねι(´Д`υ)アツィー
熱中症になる人が増えているようなので皆さんも気をつけてくださいね!!!

さて、今回は「iosの無いスイッチにiosを入れる方法 windows版」について書いていきます☆

1. 準備
・USB-Serial変換ケーブル「REX-USB60F」のドライバをインストール
http://www.ratocsystems.com/services/driver/convert/usb60f.html

・TeraTerm(ターミナルソフト)をインストール(標準インストール)
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/

・IOSのイメージファイル(.bin)を入手しておく

2. スイッチを起動
スイッチの起動状況をリアルタイムに監視するために、スイッチを起動する前にコンソールケーブルを使ってスイッチとPCを接続しておきます。
まず、「Tera Term」を起動します。

s-1

シリアル(E)を選択し、「USB Serial Port」と記載されているものを選択し、「OK」を選択します。

s-2

次に、ROMモニタモードで起動させるために、スイッチの本体前面にある「modeボタン」を押しながらスイッチの電源ケーブルを接続します。

SYST LED(スイッチ本体前面の左上のLED)がグリーンに点灯したら正常に起動しているので「modeボタン」から手を離すとTeraTermの画面が下図のようになります。
(点灯する前にmodeボタンを離してしまった時は電源ケーブルを抜いてやり直して下さい)

s-3

3. IOSの転送前の設定
ファイルシステムを初期化するために下記コマンドを実行します。

switch : flash_init
switch : <font inherit/inherit;;inherit;;#A9A9A9> load_helper
(「ファイルが無い」とエラーが出る場合がありますが問題ありません。)

念のため既存のIOSが存在するか確認します。
switch : <font inherit/inherit;;inherit;;#A9A9A9> show flash:

下図の例では2種類のIOSがスイッチに入っています。
・c3560-ipservicesk9-mz.150-1.SE.bin ←IOSファイル
・c3560-ipservices-mz.122-44.SE ←IOSが入ったディレクトリ

ファイルとディレクトリの見分け方は、みどり色の箇所が「d」から始まるとディレクトリ、「d」の文字がなければファイルです。
・「-rwx」はファイル
・「drwx」はディレクトリ

s-4

IOSが存在する場合は削除します。
例1:delete flash: c3560-ipservicesk9-mz.150-1.SE.bin
例2(ディレクトリごと削除):delete /force /recursive flash:c3560-ipbase-mz.122-44.SE2

※下記コマンドを実行すると一時的にTeraTermが真っ黒になります。(通信速度がスイッチとTeraTermで一致していない為)

switch : set BAUD 115200 ←デフォルト(9600bps)を115200bpsに変更

s-5

TeraTerm側の通信速度を変更します。
上部メニューの「設定(S)」を選択し、「シリアルポート(E)…」を選択します。

s-6

「シリアルポート 設定」が表示されるので、「ボー・レート(B):」の項目をデフォルトの9600から115200に変更して「OK」を選択します。

s-7

左上の「COM*:baud – Tera Term VT」が変更した値(115200)となります。

s-8

4. IOSの転送
xmodem(TFTPのようなもの)経由でIOSを転送します。
普段使用するcopyコマンドを使います。( copy [転送元] [転送先] )

例:xmodemから「c3750-ipbase-mz.122-25.SEE1.bin」を転送する場合
switch:copy xmodem: flash:c3750-ipbase-mz.122-25.SEE1.bin

s-9

これでスイッチ側でファイルを受け入れる体制が整ったので、TeraTermのxmodemを使用して送信します。
上部メニューの「ファイル(F)」>「転送」>「XMODEM」>「送信(S)…」

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アップロードするIOSを選択し、「開く」を選択します。

s-11
下図のように表示されれば転送完了です。

「File “xmodem:” successfully copied to “flash:c3750-ipbase-mz.122-25.SEE1.bin”」

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コンソールケーブルの通信速度を元に戻します。

※下記コマンドを実行すると一時的にTeraTermが真っ黒になります。(通信速度がスイッチとTeraTermで一致していない為)

switch : set BAUD 9600 ←115200bpsをデフォルト(9600bps)に変更

s-13

TeraTerm側の通信速度を変更します。
上部メニューの「設定(S)」を選択し、「シリアルポート(E)…」を選択します。

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「シリアルポート 設定」が表示されるので、「ボー・レート(B):」の項目をデフォルトの115200から9600に変更して「OK」を選択します。

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転送したIOSで起動させます。
(「@@@@@@@@@@@@@@@@@@・・・」と進捗状況が表示されます)

例:switch: boot flash:c3750-ipbase-mz.122-25.SEE1.bin

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Press RETURN to get started!」と表示されれば起動完了です。
特権モード(enable)に移行し、「show version」を実行してIOSのバージョンを確認して下さい。
さらに「reload」コマンドを使用又は電源ケーブルを抜く等をして再起動をし、自動的にIOSが読み込まれる事を確認して下さい。

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スイッチを再起動した際に、異なるバージョンのIOSが起動した場合は、既存のIOSを削除出来ていない可能性があります。
いままでの手順を見直して下さい。

以上で完了です。お疲れ様でした!

次回は「cisco ip phoneプロビジョニング設定方法」について投稿していきます☆

暑さに負けないぞーーー!!!(`・ω・´)ゞ

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