今回はお客さまから問い合わせで調査することがあった
vGPUをつかった仮想ワークステーションの構築について
最新のテクノロジーとその利用方法について複数回にわたりまとめてみたいと思います。

まずは今回は用語の解説からまとめます。

VDIとは

企業などで、デスクトップ環境を仮想化してサーバ上に集約したもの。
利用者はクライアント機からネットワークを通じて
サーバ上の仮想マシンに接続し、デスクトップ画面を呼び出して操作する。

従来のような各個人のパソコン自体にOSやソフトが入っている方式に比べ、
サーバで集中管理することによりソフトウェアの追加や
更新、修正などのメンテナンスが容易となる。
物理的なコンピュータの実体とデスクトップ環境が切り離され、
どのコンピュータからでも自分用の画面・環境を呼び出して使えるため、
異動や出張、在宅勤務、フリーアドレス制などに柔軟に対応できる。

引用元:http://e-words.jp/w/VDI.html
仮想ワークステーションとは
VDIにグラフィックの機能を強化しCADやCAEソフトなど、
主にグラフィックのレンダリングが必要なアプリケーションを動作させるための
VDIを仮想ワークステーションと一般的には呼んでいるようです。
仮想的にグラフィックを処理するためにvGPUという
コンピューターリソースをつかって構築をしていきます。
vGPUはNVIDIAなどのメーカーが提供している物理的なGPUを仮想的に扱うことによって
仮想マシンに仮想的なグラフィックカードを搭載することができます。
NVIDIAはこの機能をGRIDという技術でVMware Horizon、Citrix Xenに提供をしています。

仮想ワークステーション構築のための主なテクノロジー

VMware Horizon
仮想化ソフトウェアのリーディングカンパニーVMwareが提供する
VDIを構築するためのパッケージソフトウェアです。
クライアント端末から仮想デスクトップへの接続を管理する「View Manager」や
マスタイメージを管理しディスク使用量を大幅に削減する「View Comporser」などの
コンポーネントを含んでいます。
Windows ADを利用するので柔軟なアクセス管理が可能です。

Citrix XenについてもVDIではかなり有名なのですが今回は割愛します。

NVIDIA GRID
ビジュアルコンピューティング業界でのリーディングカンパニーNVIDIAが提供する
物理GPUカードを仮想化し、仮想マシンに割り当てるための最新の技術です。
VMwaeでは仮想化したGPUリソースのことをvGPUと呼んでいます。
これまでのVMwaraが提供している仮想的なグラフィックリソースの割り当ては
vSGAとvDGAという2つのアプローチがありました。

vSGA
vSGAは仮想マシンが動作している物理サーバーのハードウェアに依存せず動作する技術です。
vMotionやHAが利用できる反面、GPU本来の性能を発揮できず、
CADやCAEなどのソフトを利用するにはパワー不足です。

vDGA
vDGAは仮想マシンにDirectPathI/Oによって直接物理的なGPUを接続する技術です。
仮想マシンはGPU本体を専有して利用できるため、
GPUの性能をもてあますことなく利用することができますが、
物理サーバーに搭載しているGPUの数だけの仮想サーバーしか搭載できず、
ヘビーユーザー向けのオーバーヘッドの高い技術です。

vGPU
vGPUは物理GPUから仮想的に複数枚の仮想GPUカードを作成し、
仮想マシンに搭載する技術です。
これによって各仮想マシンは仮想的に割り当てられた
グラフィックリソースを使い切ることができるため
CADやCAEなどのソフトウェアでも耐えられるものとなりました。
ただし、いまのところはvMotionやHAには対応しておらず、
物理的なハードウェアに依存した仮想環境となります。

以上が、vGPUで仮想ワークステーションを構築するための
キーテクノロジーの紹介とその解説でした。

次回、この連載ではVMware Horizonについてもう少し詳しく機能を説明したいと思います。

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