NAS to NAS
まるごとQNAPマニュアル
NAS to NAS
Rsyncサーバーを有効にしてNASをバックアップサーバーとして設定することで、リモートRsyncサーバーまたはまるごとQNAPからデータをバックアップすることができます。
リモートサーバーでRsyncサーバーを有効化
この機能を使用するにはリモートサーバー(バックアップ先まるごとQNAP)でRsyncサーバーを有効にする必要があります。
「バクアップマネージャ」を開きます。
Rsync経由でのリモートレプリケーションのデフォルトのポート番号は873です。
帯域幅制御用の最大ダウンロード速度を指定します。 0は、制限なしを意味します。
「リモートサーバーからローカルホストへのバックアップを有効にする」
このオプションを選択すると、リモートサーバー(まるごとQNAP)からローカルサーバー(まるごとQNAP)にデータをバックアップすることができます。
「リモートRsyncサーバーがまるごとQNAPにデータをバックアップできるようにする」
このオプションを選択すると、Rsyncサーバーからローカルサーバー(まるごとQNAP)にデータをバックアップすることができます。ユーザー名とパスワードを入力してRsyncサーバーを認証すると、まるごとQNAPにデータをバックアップしようとします。
入力が完了したら[適用]をクリック。
[OK]をクリック。
以上でリモートサーバー(バックアップ先まるごとQNAP)の準備は完了です。
レプリケーションジョブの作成
バックアップ元のまるごとQNAPで設定を行います。
バックアップマネージャ > NAS to NAS > 「レプリケーションジョブの作成」をクリック
リモートレプリケーションジョブ名を入力し、[設定]をクリックします。
リモートサーバ(バックアップ先)のIPアドレスまたはホスト名を入れ、同じくリモートサーバーのユーザーに設定されているログインユーザーとパスワードを入れたら[テスト]をクリック。
※デフォルトのポート番号は873です。
※ログインユーザー名はリモートサーバーへの読み取り/書き込みアクセス権、およびサーバーでの十分な割当制限を持つ必要があります。
成功を確認したうえで[適用]をクリックします。
ソースフォルダ(バックアップ元)と宛先フォルダ(バックアップ先)を指定し、[追加]をクリック。
「オプション」及び「バックアップ周期」にそれぞれ適切な設定をします。
オプションの各設定について。
「ファイル圧縮を有効にする」
・ファイルを圧縮して転送し、転送後に解凍します。ネットワーク環境が弱い場合に有効ですが、
このオプションをオンにするとバックアップにかかる時間が増えます。
「差分レプリケーションを実行する」
・デフォルトでオンになってます。
「リモート宛先の余分なファイルを削除する」
・ソースデータを宛先データと同期するオプションを選択します(一方向同期化)。
宛先の余分なファイルが削除されますが、ソースのデータには変更はありません。
「スパースファイルを効率的に処理する」
・デフォルトでオンになってます。
スパースファイルとは、ゼロバイドデータの大きなブロックを含むコンピュータファイルのタイプです。
このオプションをオンにするとバックアップにかかる時間を削減することができます。
「ACLと拡張属性の複製」
・ディレクトリやファイルの持つアクセス権情報を保持したまま複製されます。
「バックアップ周期」の各設定について。
各項目入力が完了したら[適用]をクリック。
レプリケーションジョブが追加されました。
今すぐにバックアップをとる
アクション項目の[スタート]ボタンをクリック。レプリケーションタスクが瞬時に開始されます。
リモートレプリケーションの実行中は、ローカルNASとリモートサーバーをオフにしないでください。
それ以外の場合、スケジュール(設定したバックアップ周期)に従って実行されます。
また、レプリケーションジョブは繰り返し用いられます。
以上で完了です。