BIMcloud 最新情報2020

ARCHICAD を利用されているユーザーの方にとって、毎年9月を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?
グラフィソフト主催の新しい ARCHICAD の製品発表会が東京・大阪の会場で行われ、多くのアップデートが紹介されます。弊社も毎年出展し多くのお客さまと交流を楽しみにしていたのですが、コロナの影響で今年はオンライン開催となってしまいました。オフラインでお会いできないのは残念ですが、オンライン上でお話しできるように企画していただいていますのでご期待ください。
今回は、展示会に先駆けて BIMcloud の最新情報を先にグローバルで開催された、Bulding Together をもとに BIM担当 松岡が紹介します。
今年のアップデートの中でも BIMcloud は目玉の一つです。事前情報としてぜひ、チェックしてください。
目次
ファイルサーバー機能が追加
ついに BIMcloud にファイルサーバー機能が追加されます。
BIMcloud は、ARCHICAD ユーザーがチームワークをするためにARCHICAD モデル(.plnファイル)を共有します。しかし、2D CAD の図面や、PDF、Excelなどのプロジェクトにかかわるファイルは共有することができませんでした。今回のアップデートでは、BIMモデル以外のファイルが保存・共有できるようになります。

ファイルサーバー機能概要
- 複数のファイルフォーマットに対応
- ブラウザでのファイル管理
- ARCHICAD を利用していなくてもアクセス可能
- アクセス権限のカスタマイズに対応
- BIMcloudでARCHICADモデルと図面を管理可能
- ファイルとフォルダのバージョン管理に対応
これまで、図面などのデータは別のストレージに保存するしかありませんでした。チームワークをするARCHICAD モデルとバラバラで管理する必要がありました。
これが、BIMcloud 一つにまとまるようになります。
使い方は、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージと同様に、ウェブブラウザ(ChromeやEdge)からアクセスして利用します。誰でも簡単に共有することができます。ARCHICADユーザー以外も利用ができ、関係者へのファイル共有もできるようになります。セキュリティ面でも、フォルダやファイルに閲覧権限を設定することができ、アクセス制限を加えることが可能です。また、バージョン管理機能も備えており、誤って上書き保存したファイルなどのロールバックにも対応します。
まさに、BIMcloud としてBIM 設計に関するデータを共有できるようになります。
OPEN BIM ソフトからのチームワーク参加
「チームワーク」はARCHICAD の機能で、ARCHICAD ユーザー以外は利用することができませんでした。しかし、今後は、ARCHICAD と連携する、設計・施工・運用などの専用ソフトウェアからもチームワークに参加できるようになります。

これまで、チームワーク設計はARCHICAD ユーザー同士のワークフローでしたが、すべてのBIM 設計者に拡張されます。設備・構造担当者にBIMデータを渡すということがなくなり、BIMcloud 上で共有することができます。ARCHICAD と同じようにそれぞれの専用ソフトウェアからチームワークで編集することができるようになります。
ARCHICAD で設計した意匠モデルに設備・構造の情報が反映され、実際の施工に利用できるモデルまで作成できるようになります。「BIMcloud で一度建物を建てる」ということが可能となり、設計から施工までの生産性向上に大きく関与することが可能となります。
さらに、完成されたモデルはデジタルツインモデルとして、施工完了後の建物の運用にも役立てることも容易となります。
BIMcloud は、OPEN BIM のプラットフォームとして、設計・施工・運用のすべての分野の方に利用可能なサービスになります。
なお、対応するソフトウェアは今後、順次公開されるそうです。
UC for BIMcloud の対応について
今回、ご紹介した機能については、「BIMcloud 2020.3」というバージョンで追加されます。予定では、2020年10月に公開が予定されており、現在、このバージョンの対応に向けた準備をしております。
新プランの公開
ファイルサーバー機能の追加により、保存容量の増加が予想されます。これに対応する容量の大きなプランを検討しています。
オンラインセミナーの開催
グラフィソフトと共同で、BIMcloud の新機能を紹介するセミナーの開催を企画しています。オンラインでの開催予定としておりますが、疑問にお応えできるようなセミナーを目標にしていますのでご期待ください。
トライアル環境の準備
魅力的なBIMcloud を検討するためにも、一度トライアルしたいという期待に応えるべく、トライアル環境を準備しています。こちらもご期待ください。
まとめ
ARCHICAD 24 のリリースとともに、BIMcloud も大幅に機能強化されます。ファイルサーバー機能の追加と、OPEN BIMソフトからのチームワーク参加が可能となることが特に注目される機能です。また、コロナ以後、私たちの働き方は、大きく変わりました。多くの企業で在宅ワークなど、リモートでの働き方を一度は経験されたと思います。リモートワークをする上で、データの共有は避けて通れません。そういった面でも、BIMcloud は、今後の働き方を変えるツールとしてさらに注目されることになると思います。
SSIラボでは、グラフィソフトのBIMcloud パートナーとして、より良いクラウド環境の提供を目指しています。
新機能を安定して利用いただけるよう、UC for BIMcloud のサービスの充実や、情報発信をしていきます。ぜひ、ご注目いただき、ARCHICAD 24の製品発表会、「Building Together Japan 2020」にて最新の情報を得てください。
以上、担当松岡でした。
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