BIMcloudバージョンアップデート
こんにちは、お疲れ様です!
技術部のホルトベッカです!
BIMcloudご利用の方は、主にArchicadを使用して時々BIMcloudウェブ管理画面にログインするパターンが多いのではないでしょうか。実際にBIMcloudがインストールされているサーバーへログインするきっかけは中々ありません。しかし、BIMcloud User Licenseの適用か更新、BIMcloudのバージョンアップデートはサーバーに接続してから行う必要があります。
特にパソコンやWindows不慣れな方にとってはサーバへのリモートデスクトップ接続とかBIMcloudのアップデートとか、かなり厄介な作業かと思いますので、本日のブログに手順を説明いたします。
注意!
アップデート作業中はBIMcloudを使えませんので、開始前は全てのArchicad上の操作、プロジェクト送受信などを完了し、保存をしてください。
まずはこのブログに使っている混乱しやすい用語を整理しておきましょう。
BIMcloud自体は、BIMcloud ManagerとBIMcloud Server (ローマ字) の2つのコンポーネントがあります。
→ Managerはブラウザにてアクセスするウェブ管理画面を通じてBIMcloud設定を管理する部分
であり、ライセンスを管理する部分だと考えれば良いです。
→ Serverはデータストレージのため、プロジェクトとライブラリなどのファイルが保存されます。
サーバー(カタカナ)というと、BIMcloud ManagerとServerがインストールされているサーバーコンピュータを意味します。UC for BIMcloudスモールプランの場合、ManagerとServerは同じサーバーにインストールされています。ミドルプランの場合はManagerとServerがサーバー2台に分けて、Serverの方がデータストレージ用のディスク容量が大きいです。
ご契約のプランに応じて、納品の際に送付される「【設置完了通知】UC for BIMcloud」メール内に a)ご希望のログイン名のウェブ管理画面アクセス情報と b)サーバーに接続するためのパスワードを1個か2個が当該サーバーのIPアドレスと一緒に書いてあります。
簡単に纏めると、スモールプランご契約の場合はデータセンターにコンピュータが1台置いてあり、ミドルプランの場合はBIMcloud管理用1台とプロジェクトデータを保存する1台、合わせて2台が置いてあります。
さて、実際のアップデートプロセスを実行しましょう。
[Step 1] リモート接続
BIMcloudのサーバーにリモートデスクトップ接続するためは「【設置完了通知】UC for BIMcloud」メールに書いてあるログイン情報を用意します。
WindowsやMacからの接続方法についてはすでに他ブログに説明していますので、手順は下記リンクにてご確認ください。
Windows版: https://ssilab.co.jp/manual/rds/remote-desktop-win10
Mac版: https://ssilab.co.jp/manual/rds/remote-desktop-mac
注意:会社のセキュリティー設定、またはファイアウォール設定によるリモートデスクトップ接続ができない場合がございます。接続できない場合は他パソコンからの接続をためしいただき、セキュリティーご担当者様までご確認をお願いいたします。
お困りの際はメールかSSIサポートチケットにてお問合せお願いいたします。
[Step 2] BIMcloudインストーラをダウンロード
リモートデスクトップ接続後にブラウザを開き、Windows版の最新BIMcloudインストーラをダウンロードします。ミドルプランご利用の方は、サーバー2台ともログインし、それぞれにインストーラーをダウンロードする必要があります。(手元のPCにBIMcloudをインストールしないようご注意ください)
下記URLをコピーし、サーバーのブラウザにペーストしてください。
https://graphisoft.com/jp/downloads/bimcloud
[Step 3] BIMcloud User Licenseのアップロード
Graphisoftはアップデート前にUser Licenseのアップロードをお勧めしていますので、デスクトップにあるGS License Manager Toolアイコンをダブルクリックし、起動します。ミドルプランの場合はManagerがインストールされているサーバーのみにGS License Manager Toolが存在します。
他ブログにUser Licenseの適用(=ダウンロード)手順をまとめました。アップロードは同じ様に行いますので、下記リンクをご参照ください。
https://ssilab.co.jp/blog/tech-blog/tech-blog-child/bimcloud-user-license-apply
[Step 4] アップデート
Managerからアップデートします。
Step 2でダウンロードしたインストーラをダブルクリックして実行します。
「次へ」を押した後にBIMcloudの新規インストールと既存コンポーネントのアップデートの選択肢があります。
必ず既存のアップデートを選択してください!
※新規インストールしてしまった場合は使用中のManagerのバージョンがアップデートされません。また、追加にインストールされたManagerはサーバーのメモリーを使い続けて、BIMcloudのパフォーマンスに影響がある場合がございます。
コンポーネントアップデートを選択してから、次の画面でBIMcloud Managerを選択します。
License Agreementに同意し、「アップデート」ボタンにてインストールを開始します。アップデート後はブラウザが自動的に開いて、完了メッセージ表示されますが、こちらは閉じて問題ございません。
スモールプランはManagerとServerは同じサーバーにインストールされているため、Managerのアップデートが完了した後にインストーラーをもう一度実行します。
今回は新規インストール、既存のアップデートと既存の修復の選択肢がありますが、前と同じ様に既存のアップデートを選択し、BIMcloud Serverをアップデートします。
ミドルプランご利用の場合はManagerのアップデートの後にServerが入っているサーバーでもインストーラを実行し、BIMcloudのアップデートを実行します。
[Step 5] アップデートの確認、BIMcloud User Licenseのダウンロード
BIMcloudは正常にアップデートされたかどうかはウェブ管理画面にて確認できます。
ホーム画面から サーバー → BIMcloud Manager まで進んで、画面の右側にバージョン番号が表示されます。
同じ様に左側にあるBCS-001(Serverの別名)をクリックし、表示されているバージョンが一致するかを確認します。アップデート後にも「アップデートがあります」と表示される場合がありますが、バージョン番号はManagerと同じであれば問題ではありません。
Serverとの接続ができているかどうかはBCS-001の画面から確認できます。Serverのアドレスの前に青い●がありましたら接続はできています。
下記の画面の様に、アップデートの際にBIMcloud Serverにアクセスできませんと言った通知が表示されますが、こちらはアップデート中の通知のため、削除していただいて問題ございません。
問題がなければ [Step 3] の手順に従って、ManagerのサーバーでBIMcloud User Licenseを再度適用します。BIMcloudバージョンアップデート作業はこれで完了です。
更新プロセスを弊社のエンジニアに任せた方が安全・安心だと思う方は、Windows OSとBIMcloudバージョンの更新を含めたサポートプランに加入することをお勧めします。また、フルサポートまでは必要ではないと考えている方も、単発アップデートを引き受けることも可能でございます。
以上となります。
お疲れ様でした!